一戸建てやマンション(集合住宅)など、特に賃貸住宅で光回線を導入しようと思ったら、管理会社や大家さんに「穴を開けないでくれ!」と言われ、光回線工事が中断してしまった。
などの事例は多いものです。
光回線会社も、賃貸物件に穴を開ける工事「ビス止め」には悩んでいます。
そのため、一戸建てやマンション(集合住宅)など、特に賃貸住宅で光回線工事の「ビス止めしないで済む方法」をご紹介いたします。
利用者が直接、管理会社や大家さんに確認が必要なこととなるため、確認の上、交渉を行ってみましょう。
1.「ビス止め」が必要な箇所は2ヵ所ある
まず、ビス止め(住宅に穴を開ける)の箇所は2ヵ所あります。
- (1)屋外工事:簡易装置の建物への取り付け(光キャビネットの取り付け)
- (2)屋内工事:光コンセントの取り付け
この2種類です。
2.屋外工事でビス止めしないで済む方法
屋外工事を行うことで、「ビス止め」を行う箇所は、
- 「簡易装置」を取り付けるビス止め
- 配線をまとめるため(固定)のビス止め
があります。
【工事会社・管理会社や大家さんに伝え・確認すること】
- <工事>ビス止めは止めて、両面テープで設置可能か、確認する
- <管理>両面テープで取り付けるから、外壁に穴を開けず、取り外しも可能ですと伝える
- <管理>(マンションなどの場合)光ファイバーを通す配管があるかどうかを確認する
(1)強力な両面テープで取り付けてもらう
これを、光回線工事の方に伝えて「強力な両面テープ」で止めてもらいましょう。
光回線工事の方にまずは確認を行い、「強力な両面テープ」で行えることが分かれば、管理会社や大家さんに「ビス止め」はしないことを説明しましょう。
両面テープで固定できない住宅もあるので、必ず工事会社に確認しましょう。
(2)【注意点】マンションなどの建物内に光ケーブルを通す配管がない場合
築年数が古いマンションやアパートなどの建物内に光ケーブルを通す配管がない場合もあります。
その場合は、電柱から光ファイバーを引っ張り、建物の外壁からベランダまで光ケーブルを引っ張ってくる必要があり、他のお住まいの敷地内を通る可能性があります。
この場合、ビス止めとは違う問題になるため、注意しましょう。
3.屋内工事でビス止めしないで済む方法
屋内工事でビス止めが必要な「ビス止め」は、室内に光ファイバー(インターネット回線)を通す工事になります。
その場合、「エアコンのダクトを利用する」「電話回線の配管を利用する」方法であれば、自宅に穴を開ける必要がありません。
【工事会社・管理会社や大家さんに伝え・確認すること】
- <工事>エアコンのダクトか、電話回線を利用できるか確認をする
- <管理>部屋に穴は開けずにエヤコンダクトを利用しますと伝える
(1)「光ローゼット」はビス止めしない(固定しないこと)
(出典元:三和電気工業株式会社様より)
エアコンダクトや電話回線の配管を利用した場合、上画像の「光ローゼット」は垂れた状態になります。
その場合、部屋の中で固定(ビス止め)をするか確認されます。
賃貸の場合は、拒否してください。(壁に穴が開きます)
(2)新規穴の開けは断ること
エアコンダクトの穴がない家はなかなかないと思いますが、新規の穴あけを相談される場合があります。
この穴あけは、管理会社や大家さんの許可を貰うことが難しいため断りましょう。
まとめ
光回線の工事で、特に屋外工事のビス止めの部分で、工事の許可が下りない賃貸は多いです。
そのため、
- 「ビス止めせずに行う方法はありますか?」
- 「両面テープで固定できますか?」
など、工事会社に必ず確認を取りましょう。
光回線会社としても、光回線の導入は行いたいものです。
同じ悩みを持った方が多いため、住宅の形によっては回避できる方法が他にもある可能性があります。
是非、参考に確認してください。