光回線とは、光ファイバーケーブル(光通信で利用するケーブル)を利用した通信回線のことを指します。
一方、メタル回線とは、メタルケーブル(9mm程度の銅線)を利用した通信ケーブルとなり、主に電話回線のことを指します。
これまで、一般的に利用されていたのはメタル回線であり、メタル回線(電話回線)を利用して高速通信を行う技術をDSL(Digital Subscriber Line・デジタル加入者線)と言い、代表的なサービスとして、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line・非対称デジタル加入者回線)があります。
つまり、メタル回線とは、「代表的サービスにADSL回線がある回線である」と認識して問題ありません。
メタル回線と光回線の違いは以下の通りです。
光回線 | メタル回線 | |
メリット | 高速な伝送が可能 | 折り曲げに強い |
長距離の伝送が可能 | 中距離の伝送が可能 | |
電磁誘導ノイズの影響を受けない | 電力を送ることが可能 | |
電気信号や光信号の劣化度合いが少ない (伝送損失が非常に小さい) | 安価で導入が可能 | |
デメリット | 折り曲げには弱い | 電磁誘導ノイズの影響を受けやすい |
電力を送ることが出来ない | 電気信号や光信号の劣化度合いが多い (伝送損失が非常に大きい) | |
- | 電話局からの距離によって速度が低下する |
メタル回線と光回線のメリット・デメリットとしては以上のことが言えます。
光回線は、電力を送ることが出来ないことが特徴ではありますが、高速と長距離の伝送が可能な点で、メタル回線より優れているといえます。
また、メタル回線のメリットである、「安価で導入が可能」という面でも、昨今コストの上昇が懸念されています。
1.メタル回線(ADSL回線)はコストが上がる可能性がある
現時点(2018年)で光回線が固定ブロードバンドの支流となっており、メタル回線(ADSL回線)の需要が低下しています。
(出典:ICT総研「2017年度ブロードバンドサービス市場動向調査」より)
しかし、光回線が導入されていない、エリアでは、ADSL回線のサービスなどのDSL回線(メタル回線)を利用しており一定の利用者も存在します。
今まで、多くのDSL回線(メタル回線)が利用されていたため、コストを最小限に抑えることが出来た一方で、加入者は減り、2013年に539万件あったADSL回線も、2017年には252万件と約半分、減少し、今後も年々減少していくことが予想されます。
そのため、DSL回線(メタル回線)の接続料が高騰する可能性があり、接続事業者(NTT東日本・西日本)によるサービス提供が困難になる可能性が高いといえます。
以上のことから、DSL回線(メタル回線)やADSL回線のサービスは、利用者にとって価格が高騰する可能性があります。
2.光回線サービスは常に拡大中にある
光回線の需要に伴い、光回線サービスは常に対象範囲を拡大している傾向にあります。
例えば、NTT東日本のフレッツ光などは、平成30年6月1日から「東京都新島村」が提供開始になるなど、市区町村である、「村」まで光回線は拡大中です。
光回線を提供する業者も増加している
光回線を提供するのは、NTT東日本・西日本フレッツ光だけでは現在ありません。
代表的な光回線として、
- 「auひかり」の光回線
- 「NURO光」の光回線
- 「eo光」の光回線
- 電力会社系の光回線
など、地域に根付いた光回線や全国展開している光回線も増え、光回線サービスは常に拡大中だといえます。
詳しい光回線のエリアについては「光回線エリア確認・検索ページまとめ「あなたの自宅で利用できる?」」を確認してください。
また、光回線を導入する場合は比較をしっかりと行いましょう。詳しくは「光回線を比較!本当はどこがいい?選ぶポイント」を確認してください。
まとめ
メタル回線(DSL)のADSL回線サービスは、年々減少傾向にあり、さらに光回線需要の増加により、対応エリア、加入者数が年々拡大している傾向にあります。
現代のインターネット社会を支える上で、家庭に必須の光回線となる日も近く、すでに大型のマンションやビルではすでに光ケーブルを導入している場合も増えてきています。
戸建ての方、マンション・アパートの方はこの機会に光回線を導入してみてはいかがでしょうか。