ドコモの携帯電話サービス契約数は2018年3月で76,379,000契約あり、シェアも全体の45%を占める割合となり(ドコモ事業データより)、日本で一番利用者が多い携帯電話です。
しかし、ドコモユーザーは、光回線も「ドコモ光」を選択するべきでしょうか。
ドコモユーザーである私自身の経験、光回線の利用した体験も含めて、調査してみました。
結論からお伝えすると、『状況によって「ドコモ光」を選ぶ場合と選ばない場合がある』ということが結果となります。以下チェック表を確認してください。
以上のような結果となります。
ここでは、上記のような結果になった理由を含めて、光回線について詳しく説明していきます。
「ドコモ光」と「auひかり」と「NURO光」を比較する理由
ドコモユーザーにとって、光回線業者を選択する場合に、「ドコモ光」と「auひかり」と「NURO光」の3つの選択に絞られます。
なぜ、絞られるかという理由としては、以下の通りです。
(1)ドコモ携帯のセット割は「ドコモ光」だけ
ドコモ光とドコモ携帯のセットで光回線の月額料金、および携帯電話代が安くなり、他の光回線ではセット割は適用されていません。
そのため、コストパフォーマンスだけで考えると間違いなく「ドコモ光」の選択となります。
他の光コラボ事業者を選択するぐらいなら「ドコモ光」が良い
ドコモ光は、光コラボレーション(光コラボ)事業者であり、他の事業者としてはソフトバンク光、OCN光、ビッグローブ光などが挙げられます。
光コラボは、フレッツ光の光回線を利用しており、どれも同じ回線です。そのため、他の事業者ではドコモ携帯とのセット割が適用できないため、他の光コラボ事業者を選択するぐらいなら、ドコモ光が非常にお勧めとなります。
ドコモ光は、プロバイダが選択式となっている点で他の光コラボ事業者と違います。また、ドコモ光はIPv6(v6プラス)の接続方式を採用しているため、回線の混雑を解消することが可能です。
(2)「auひかり」と「NURO光」は独自回線となる
「auひかり」と「NURO光」は独自回線となり、フレッツ光回線のように混雑していないため、安定して速い速度でインターネットを楽しむことが出来ます。
※NURO光はNTTのダークファイバー(利用していない回線)を利用していますが、フレッツ光ではありません。
そのため、ドコモ光と検討するのであれば、ドコモ光よりも回線が安定している「auひかり」と「NURO光」が選択肢に上がります。
NURO光は提供エリアが限定されている
ドコモ光はフレッツ光の回線を利用しているため、エリアカバー率は95%あり、全国対応です。
しかし、NURO光は独自回線のこともあり、提供エリアが限定されています。
関東1都6県:東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬
東海4県:愛知、静岡、岐阜、三重
関西2府3県:大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良
そのため、NURO光の提供エリア外の場合、全国対応である「auひかり」も選択肢に上がるわけです。
以上の内容で、ドコモユーザーは「ドコモ光」と「auひかり」と「NURO光」の3つの選択となります。
1.ドコモ光、auひかり、NURO光の価格・速度を比較
ドコモ光 | auひかり | NURO光 | |
登録料 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
工事費 | 戸建て:18,000円 | 戸建て:37,500円 | 戸建て:40,000円 |
集合住宅:15,000円 | 集合住宅:30,000円 | 集合住宅:40,000円 | |
月額費用 | 戸建て:5,200円 | 戸建て:5,100円/月 | 戸建て:4,743円/月 |
集合住宅:4,000円 | 集合住宅:3,800円/月 | 集合住宅:4,743円/月 | |
ドコモ割引 | 最大3,500円/月 | なし | なし |
キャンペーンなど | 特になし | ・無線LAN無料レンタル | ・無線LAN無料レンタル ・セキュリティソフト ・ANA・JALマイルプレゼント |
接続方式 | IPv6対応 | IPv6対応 | IPv6対応 |
回線速度 | 最大1Gbps | 最大1Gbps | ・下り最大2Gbps ・上り最大1Gbps |
プロバイダ | 選択式 | 選択式 | So-net |
上記のような比較になります。
ドコモ携帯の割引が入る分、ドコモ光の回線が一番お得に見えますし、auひかりを利用するメリットがない気もしますが、実際の光回線速度について比較しましょう。
(1)ドコモ光、auひかり、NURO光の回線速度比較
回線速度については、最大概ね1Gbpsと記載がありますが、ベストエフォート値(理論上の数値)となり、実際にその速度が出るわけではありません。
光回線の速度について不慣れな方は「光回線のインターネット速度を測定できるツール5選【スマホOK】」を確認してください。速度に対しての説明を行っています。
【ご注意点】
- 回線速度は「みんなのネット回線」様より、2018年11月時点のデータを算出しています
- 速度平均に関しては、目安ととらえてください
業者 (投稿件数) | ダウンロード (下り) | アップロード (上り) | Ping値 |
ドコモ光 (1,797件) | 89.08Mbps | 124.49Mbps | 29.3ms |
auひかり (1,040件) | 158.57Mbps | 136.82Mbps | 21.8ms |
NURO光 (430件) | 242.27Mbps | 184.48Mbps | 14.2ms |
ドコモ光より、「auひかり」「NURO光」の方が、ダウンロード速度、アップロード速度、Ping値などすべてにおいて優れていることが分かります。
光回線は計測する曜日や時間によって変わるため、目安となりますが、安定性が高ければ快適にインターネットを楽しむことが可能です。
しかし「auひかり」「NURO光」は、初期工事費が高くどうしてもドコモ光よりコストの部分で目劣りしてしまいます。そこで、次の正規代理店の利用です。
(2)正規代理店の利用で各社安くなる料金プラン
正規代理店は正しく利用することでお得に光回線を契約することが可能です。
正規代理店に関しては「光回線の正規代理店!仕組みを知ってお得かつ安全に申し込もう。」を確認してください。
ドコモ光 | auひかり | NURO光 | |
正規代理店 | GMO | 株式会社25 | アウンカンパニー |
登録料 | 3,000円 | 3,000円 | 3,000円 |
工事費 | 実質無料 (最大25,000円負担) | 実質無料 (最大37,500円割引) | 実質無料 月額料金30ヶ月値引き (1,334円×30ヶ月) |
月額費用 | 戸建て:5,200円 | 戸建て:5,100円/月 | 戸建て:4,743円/月 |
集合住宅:4,000円 | 集合住宅:3,800円/月 | 集合住宅:4,743円/月 | |
ドコモ割引 | 最大3,500円/月 | なし | なし |
キャンペーンなど | 特になし | ・無線LAN無料レンタル | ・無線LAN無料レンタル ・セキュリティソフト ・ANA・JALマイルプレゼント |
代理店特典 | ・無線LAN無料レンタル | ・最大95,000円キャッシュバック | ・30,000円キャッシュバック |
接続方式 | IPv6対応 | IPv6対応 | IPv6対応 |
回線速度 | 最大1Gbps | 最大1Gbps | ・下り最大2Gbps ・上り最大1Gbps |
プロバイダ | 選択式 | 選択式 | So-net |
比較していかがでしょうか。
「auひかり」「NURO光」の工事費の問題が一気に解消されました。(もちろんドコモ光もお得です。)
選択肢としては、「ドコモ光」「auひかり」「NURO光」を選択する形になりますね。しかし、マンションなどの集合住宅の場合は別となります。
(3)マンション(集合住宅)の場合は「ドコモ光」がお勧め
「auひかり」と「NURO光」は、独自回線を利用しているため、NTTの電柱を利用しているフレッツ光のように簡単にはいきません。
そのため、マンションだけ特殊な契約となっています。
auひかり:マンション | すでに「auひかり」の設備を導入済みのマンションのみ適用 導入済みかどうかの「検索はコチラ」から可能です |
NURO光:マンション | 7階建て以下のマンション:そのまま利用可能 |
8階建て以上のマンション ・同マンション内で4名以上の同時申し込み ・または、すでに導入済みのマンション |
以上、「auひかり」と「NURO光」はマンションのプランがドコモ光に比べて特殊なため、必然的に除外されてしまいます。
一般的な、マンションで光回線を導入する注意点としては「光回線を(分譲・賃貸)マンションで導入する場合に確認したい6つのこと」を確認してください。
2.ドコモ光を利用するデメリットと解消するポイント
ドコモ光をドコモユーザーが加入するデメリットは2つあります。
- 回線の速度に不安を抱くユーザーが多いこと
- 携帯割引があまり安くならないケース
- 転用や乗り換えには向かない
以上の2つです。
(1)回線の速度に不安を抱くユーザーが多い
ドコモ光は、回線速度に不安を抱くユーザーも多く、インターネットで検索しても「遅い」というフレーズが目立ちます。
ドコモ光はプロバイダが選択式になっているので、利用する場合は必ず「IPv6(v6プラス)対応」のプロバイダを選びましょう。
個人的には、正規代理店で契約する「GMOとくとくBB」のプロバイダがお勧めです。実際の回線速度も調査して表示されています。
(2)携帯割引があまり安くならないケース
ドコモ光の携帯割引は条件があります。
ドコモユーザーがドコモ光でお得になるケースは以下の通りです。
- 4年間以上(ずっとドコモ割2nd)ドコモ携帯を契約している方
- 2名以上家族でドコモ携帯を利用している方
- ウルトラシェアパック、ウルトラデータLパックを利用している方
以上、1つでも該当すれば、ドコモ光の料金的には、お得といえます。詳しくは「ドコモ光の満足度・評判、料金と回線速度を比較して解説!」を確認してください。
もし、上記に該当せずに、「auひかり」も「NURO光」もマンションなどで利用できない場合でも他の回線よりは「ドコモ光」をお勧めします。
(3)転用や乗り換えには向かない
フレッツ光からの転用や、他社の回線からの乗り換えに関してキャンペーンが充実していないため、不向きといえます。
フレッツ光からの転用の場合、手間があまりかからずに切り替えることが可能ですが、新規契約した方がキャンペーンも適用できるため、乗り換え・転用ではなく新規契約で申し込むと良いでしょう。
3.まとめ:ドコモユーザーはドコモ光を利用すべき?
ドコモユーザーは、ドコモ光を基本的には利用した方がお得といえます。
1日5時間以上、動画視聴する場合や、オンラインゲームを繁盛に楽しむ場合は、「NURO光」や「auひかり」をお勧めしますが、それ以外はお勧めできる光回線です。
ドコモ光は利用者満足度も高く、ドコモ携帯が割引できるのはドコモ光だけです。
是非、利用する前の検討材料として考えてみてください。